人気ブログランキング | 話題のタグを見る

国産小麦のパン屋

「麦香は国産小麦の天然酵母パン屋です。
なるべく国産のもの、外国産ならばオーガニックのものを使います。」

麦香のカードにはこう書いてあります。

原発事故後、米だ、魚だ、牛乳だ、シイタケだ、タケノコだ、、、と最善の道を、最小限のリスクを、とその都度考えて選んできました。

パンの材料は、酵母にする果物は西日本のものに、玄米は九州産に切り替えました。

ところがここにきて、パンの要である小麦にセシウムの検出が相次いでいます。
東北だけでなく、関東の小麦からも低くはない値が検出されています。

茨城県 
埼玉県 
千葉県・茨城県・福島県 
群馬県  

一番ショックだったのは、群馬の小麦粉。オーサワジャパンの地粉です。

原発事故による直接汚染に加え、腐葉土、牛糞、おがくず、、、全国に散らばった間接的な汚染。
目に見えないのです。
さっぱり分からない。
その上、体に入っても、すぐには出てこない。
出てこないかもしれない。

ちゃんと測定している生産者、メーカーから購入するようにしていました。
でもよく考えてみれば、サンプルを抜き取って検査するのだから、100%じゃない。
麦香が使っている全粒粉は、オーサワジャパンの「石臼挽き完全粉」です。
岩手産です。
このデータによると、地粉からは検出されているけれど(車麩も!)、完全粉からは検出されていません。

でも、気になる。
風向きから、北よりも南の方が汚染されているという印象がありますが、やっぱり気になる。

北海道はどうなんだろう。
強力粉は、江別製粉の香麦を使っています。
北海道は影響が少ないことから、公的には検査されていないのがまたまた気になる。
江別製粉は道産小麦メーカーで、会社も北海道だから、工場で混入することはないだろうけど。

熊本産小麦を取り寄せて、パンを焼いてみました。
吸水がよくて、クープもきれいに開いて、なんだ、熊本小麦でいけるじゃーん。
でも試食して、固まってしまいました。

国産小麦でも、こんなにも味が違うのね…まるで別物。
滋味深いというか、細挽きの全粒粉が入ってみてるみたい。
もっちりせず、あっさり。
この味の方が好きな人もいるのだろう。
これはこれでおいしいけど…でもこの味は麦香のパンじゃない。

何も言わずに長男くんに食べさせると、首をかしげて「なんか、ザラザラする」といいました。
そう!
そうなのよ!
素晴らしい!
君はただの口から生まれた男じゃなかった!
味も分かる男だったのね!

いろいろと、試してみます。
滋賀産の小麦も取り寄せました。
全粒粉は、北海道のものと、外国産オーガニックのものを。

とりあえずですね、一番気にかかっている全粒粉は来週から北海道に切り替えます。
白米では不検出でも、玄米では検出されていますよね。
米の外皮、糠にたまるからです。
小麦も、ふすまごと製粉する全粒粉の方が危険だと感じます。

上記の、てくてくのサイトはいいですね。

夏休みの間、試作ができないのが残念ですが、情報を集めてきます。
場合によっては、国産小麦のパン屋の看板を下ろすことになるかもしれません。

そして今のままの価格でいけるかもすごく心配。
今でさえも「高いわね」と言われるとシュンと縮んでしまうのに。

とりとめのない文面ですみません。
今の思うところを、そのまま書きました。
by mugica | 2012-07-20 21:00 | 原発・放射能関連